ひと味ちがう、京都嵐山のご紹介
| 先月8月の終わりに、久しぶりに私の故郷の嵐山に帰省しました♪京都嵐山と言えば、インバウンドや観光客さんで超混雑の京都の代表的な観光地ですが、今回は、ひと味違う嵐山の楽しみ方のご紹介です♪
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| 嵐山駅から、渡月橋に向かう途中のお気に入りスポットの景色は、夏の青々とした山々と川のせせらぎが、いつ見ても美しく、京都らしさを感じますね~
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| 渡月橋が見えてきました。バックの山の緑が濃いですね、渡月橋を渡るのも、久しぶりです~
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| 渡月橋を渡りながら見える、川と山々の景色も、真っ青な夏空に山の緑が映えていますね♪
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| 今回の目的地は、渡月橋を渡ってすぐ左に曲がった、嵐山吉兆など京料理店が並ぶ道沿いにあります。
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| 川沿いの道なので、間近に山と川の景色が楽しめます。多くのボートが出ていて、皆さん楽しそう~♪私も幼少の頃の夏休みには、父とこの辺りでよく遊んだ、懐かしい場所です。
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| その道沿いには、老舗の京料理店と並んで「福田美術館」があります。
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| 嵐山屈指の観光名所、渡月橋間近に2019年に創設された私設美術館「福田美術館」は、外観は伝統的な京町屋のエッセンスを踏まえたデザインになっていて、指定文化財含む2000点からのコレクションを貯蔵している、「100年続く美術館」をコンセプトに掲げる美術館です。
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| 美術館の内観は日本的な意匠を盛り込んだ造りで、壁面はガラス張りなので明るく、美術館のお庭を見ながらも、外部とのつながりも感じられる、日本家屋の縁側のように演出しているそうです。
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| 外壁のガラスには網代文様がプリントされていて、館内のどこからも嵐山の景色を楽しめます。蔵をイメージして造られた展示室は3室あり、展示室内のガラスケースには、92パーセントの高透過率を誇るドイツ製の継ぎ目の少ない巨大ガラスが採用されていて、日本画を鑑賞するのに最適なライティングによって、より良い鑑賞体験を提供しているそうです。
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| 今回、福田美術館が「福田どうぶつえんに」というテーマで、動物をつぶさに観察しリアルに、江戸時代以降に活躍した日本画家たちが描いた珠玉の動物画が、そこに込められた意味や生態の解説共に紹介されています。リアルな動物園ではなく、素敵な美術館内でライオン、トラ、サルなど多くの動物たちを、動物画で巡る「福田どうぶつえん」展なのです。
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| では、福田どうぶつえん見学の始まり、始まりです。この作品は山口華楊の「白狗」で、スピッツの子犬らしく、白い毛並みとアーモンド型の目がかわいすぎます💓
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| こちらは森狙仙の「親子猿図」で嵐山モンキーパークのニホンザルの親子らしく、毛並みの描き方と表情がイイですね~
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| こちらは加山又造の「猫ト牡丹」で、中国ではネコも牡丹も縁起の良い象徴らしく、この絵には大きな牡丹も描かれていますが、ネコのサファイアブルーの目の魅力も際立っています。
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| これは、原田西湖の「日本の原風景」で、農地を耕すのに重宝された馬が農作業を終えた姿で、疲れ気味な馬の表情がよく表現されていますね~
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| これは山内信一の「春光」という作品で、当時日本であまり見られなかったハイカラな珍しい生き物を描いた、壁一面の大きな作品です。
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| とても大きな作品なので、描かれている犬も現物と同じくらいの大きさで、細かい毛並みと大きな瞳がリアルで、今にでも動き出しそうです。
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| こちらは円山応挙の「竹に狗子図」で、狩猟が得意の紀州犬らしく、子犬のころでしょうね、かわいい♪
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| これは岸駒(がんく)の「福禄寿図」で、長寿の象徴として信仰され、中国では金運をもたらす動物と知られているシカを描いた、吉祥画とのことです。
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| これは、トラを描いたら世界一と言われている大橋翠石の「乳虎渡渓図」です。トラの絵画の展示も多い中、子トラをしっかりくわえて、渓谷を超える母トラに感動した一枚です。
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| これは山元春挙の「白狐図」で、白狐は昔から田の神として食物を司る、お稲荷さんのお使いとされているらしく、春風に振り向く白狐が美しい~
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| こちらは、川合玉堂の「紅梅猫児」で、日本ネコの代表の三毛猫の「見つめるキャッツアイ」という副題が、なるほどです。
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| こちらのネコちゃんは、速水御舟の「春眠」で、体を丸くして安らかに眠っているネコに癒されますね♪
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| こちらは速水御舟の「白兎図」で、日本古来品種の白ウサギと、ウサギの目と紅葉したモミジの赤の色彩がきれい。
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| こちらは山口華楊の「待春」で、雪解けを待つアナウサギで、ウサギは坂を上ることが得意なので、飛躍の象徴として親しまれてきたそうです♪
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| 福田美術館はコの字型の建物になっていて、コの字型に囲まれた中庭には大きな水盤があり、目前を流れる大堰川に連なる水鏡のように嵐山を映し出すよう造られています。観光地の嵐山というより、美しい嵐山を感じられますね~
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| そのコの字型の建物の一角にあるのが、福田美術館内に併設されている「パンとエスプレッソと福田美術館」というカフェで、とてもお気に入りのカフェなので、毎回、必ず利用しています。
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| この地のシンボルである渡月橋を最も美しく一望できるカフェなのです。無垢材を贅沢に使用された店内で、どのお席からも美しい中庭と渡月橋が見えます♪美術館見学者のみが利用できるようになっているので、インバウンドや観光客さんで混み合うことはなく、いつも静かで落ち着いています。
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| カフェのメニューには、それぞれの季節限定のパフェはじめスイーツに、エスプレッソに京都のクラフトビールなど、ドリンク類もいろいろありますよ~
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| パニーニというサンドウィッチも季節ごとに中味を変えて、常に3種あって、ランチタイムには売り切れることもあります。
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| 今回はお昼時に入ったので、「ガーリックシュリンプのパニーニ」を注文。一番人気で最後の一個だったらしくラッキー!大きなパニーニで、エビがゴロゴロ入っていてガーリックは控えめです。お野菜も新鮮で、パンも味付けも含め、美味💛
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| またまたラッキーなことに、カウンター席の一番右端のお席が空いていて、このお席からは、美術館のお庭と渡月橋両方が、目いっぱい楽しめるのです~♪
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| いつも観光客さんでいっぱいの嵐山ですが、素敵な美術館で絵画鑑賞後、美術館のカフェで渡月橋一望しながら、ゆったりと美味しいカフェメニューを頂ける、私の大好きな嵐山タイムなのです♪
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嵐山「福田どうぶつえん」展から、
嵯峨嵐山「かちょうえん」展へ
| 福田美術館から歩いて2~3分ほどのところには、嵯峨嵐山文化館があります。
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| 嵯峨嵐山にゆかりのある芸術や文化に出会えるミュージアムらしく、文化館のお庭も京都らしいですね~
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| 福田美術館では「福田どうぶつえん」、嵯峨嵐山文化館では「かちょうえん」を只今、同時に開催しています。
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| 美術館を放し飼いの鳥と触れ合える「花鳥園」になぞらえて、花や鳥を主な題材とする花鳥画の名品を紹介していて、動物画の後は花鳥画も楽しめちゃいます♪
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| 展示室は1階と2階にあり、1階から花鳥画を見学しました。鳥の絵もかわいいですね♪
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| 感動したのが、2階の展示室です。文化館の2階に上がると広く長く美しい木の廊下があり、大きなガラス戸からは嵐山の景色が一望できます。その画像は後ほどご紹介しますね♪
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| そして、更に感動したのは、2階の展示室は大きな畳の和室になっていることです。120畳のタタミギャラリーはとても広くて、美しい空間です♪
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| 120畳の畳のスペースは使わず、壁面のみに展示がされていて、空間のゆとりとぜいたくさを感じ、気持ちもゆったりと優雅な気分になりました(^^)
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| 広くて長い廊下にも、タタミギャラリーにも座り心地の良い椅子が多く置いてあるので、休憩しながら、ゆっくり絵画鑑賞できますね~
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| 120畳のタタミギャラリーの壁面には、美しい花鳥画がたくさん展示しています。
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| こちらは円山応挙の「雪中南天鴨図」で、冬に真っ赤な実を付けるナンテンと、冬鳥であるマガモが美しく描かれています。
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| こちらの作品は、ふと目にとまり関心を持った作品で、橋本関雪の「俊翼」という作品ですが、大きな波にもおののかず飛躍するタカの姿は、海上を飛行する戦闘機のイメージを意識して描かれたらしく、しばらく見入ってしまった作品です。
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| こちらの花鳥画は、福井江亭の「老松鷲図」で、衰えぬ繁栄を意味する松に、国の天然記念物の威厳あるオオワシが止まっている作品です。大きめの作品ですが、松もオオワシの羽も本当に繊細に美しく描かれていて、黒を基本とした色彩がかえって存在感のある、素晴らしい作品でした。
「福田どうぶつえん」「嵐山嵯峨かちょうえん」は両展示とも、10月1日まで開催しています。両展示同時に入館券を購入すると、割引もしてくれますよ~♪
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| 「かちょうえん」の展示を見終えると、タタミギャラリーの廊下の向こうには、嵐山の美しい景色が一望出来て美しい~♪たくさんの絵画を見た後なので、緑の景色で目がやすまりました。
嵐山と言えば、竹林などの観光名所や飲食店が観光客さんで混雑しているイメージが強いですが、福田美術館や嵯峨嵐山文化館は、美術館や展示品が素敵なのに比較的、いつも静かで落ち着いています。これからの好季節、お出掛けしてみてくださいね(^^♪
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ホームページに掲載したお店に、お客様をご案内しました♪
| 以前、ホームページにてご紹介しました、京都、岡崎にある会員制サロン「時忘舎」に、この度、ラ・ボーテのお客様をご案内しました。
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| 京都平安神宮近くの岡崎白川べりに佇む、旧竹中精麦所の工場を素敵にリフォームされたサロンで、ふと通り過ぎてしまう、小さな入口なのですが…
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| いざ、入口から入ると、まずは広くて美しいガーデンが、目の前に広がります♪
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| 小さな玄関入口から店内に入ると、もうそこは時が止まったような、素敵な内装とインテリアの空間です♪
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| もともと工場だった建物なので、高い屋根の梁や、ところどころ、当時の木造の工場の名残も残しながら、上手にリフォームされています。
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| ところどころのインテリアも、和洋折衷で素敵です♪
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| 店内は広くて、テーブル席も多いのですが、各席、テーブルも椅子もそれぞれ大きさもデザインも違っていて、どのお席にしようかなって、楽しく迷ってしまいます(^^)
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| メニューは、全てがオーガニックとグルテンフリーにこだわっているので、安心して頂けます♪サラダのお野菜はシャキシャキで、ドレッシングも美味です♪
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| 私の大好きな季節の野菜や根菜がゴロゴロ入っているグラタンもグルテンフリーなので、カロリー気にせず美味しく頂けますよ~
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| このサロン「時忘舎」をホームページにてご紹介してから、ラ・ボーテのお客様から問い合わせも度々ありまして、会員制なので、先日ご案内させていただき、とても素敵なサロンだと喜んでいただきました。また、他のお客様は度々京都に出かける用事もあるからと、わざわざ、時忘舎の会員になられたそうです。ご紹介したお店にご興味を持っていただけて、うれしいことです(^^♪
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| 「時忘舎」は、女店主がお一人できりもりされていますが、京都の歴史に詳しくて、先日は、戦後の京都の貴重なカラーの写真集など見せていただき、岡崎周辺の歴史なども聞けて、戦後の京都ってこんな様子だったのかと、改めて学びになりました。会員制にて観光客さんは来ないので、いつもゆっくりできるサロンで、私の京都のお気に入りスポットです(^^♪
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